「これが本当の自分だ」と思える感覚を増やす-福岡臨床心理オフィスの臨床心理士によるブログ-

こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
新しい年に入り、1カ月が過ぎようとしています。
皆さんの2025年は、どのようなスタートを切りましたか?

さて、毎回“こころ”に関する話題をお届けしている当ブログ。
今回は「これが本当の自分だ」と思える感覚をもてることの大切さについて、綴りたいと思います。

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自分の中の違和感に気付いた時に…

ある程度の社会適応は順調にできている方は、他の人から見れば何不自由なく暮らしているように思えるかもしれません。

しかし、実はどこかで“自分らしくない”“何か違和感がある”と思いながら生きている方は多いのではないかと思います。

その違和感は、例えば歯に何か挟まっているような感じだったり、背中に妙な張りを感じたりというようなもので、気にしなければ差し障りなく日々を過ごしていけるでしょう。

ただ、その違和感に気付いてしまうと、心の中での自問自答が始まります。

「この言動は本当の自分か?否か?」

「私はこんな風に生きていくことを望むのか?」

「誰かの期待に応える行動ばかりしているのではないか?」

その問いに対する心の中の答えには、いくつかの種類があるでしょう。

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「変わりたい」と思った時にやるべきこととは?

自分の中の違和感に気付いて、自問自答をしたあなたが導き出す答えはどのようなものでしょうか?

「そのような問いについて考える時間がもったいない。考える価値もない」

「そうやって生きるしか方法がないのだから、うるさく言わないでほしい」

「将来的に考えるかもしれないけれど、今は気にしなくても良い」

「そうかもしれない。変えていきたい、変えていこう」

もしも辿り着いたのが「変えていきたい」という答えだった場合には、まずは“これが本当の自分だ”と思える感覚のセンサーを働かせていきましょう。

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ここで思い出すのが、心理学者の河合隼雄先生の「心の新鉱脈を掘り当てよう」という言葉です。
この言葉は、『心の処方箋』という本の中で紹介されています。

河合先生は人間の心のエネルギーは、多くの「鉱脈」のなかに埋もれていて、新しい鉱脈を掘り当てると、これまでとは異なるエネルギーが供給されてくるようである。』と綴っています。

少しずつ“本当の自分”を取り戻すために、小さなことから始めていきましょう。

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“本当の自分”を取り戻すヒント

ところで、そもそも“本当の自分”とはどのような人物なのでしょう?
“本当の自分”を知るために、「楽しい」をキーワードにして、何をしている時に自分が心から笑い、リラックスしているかを観察してみましょう。

子どもの頃、何をしている時が楽しかったですか?
その体験は、あなたにどのような影響をもたらしましたか?
なぜ、それを楽しいと感じたのでしょう?

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きっと、その答えの中に“本当の自分”に繋がるヒントがあるはずです。

そうして、「これが本当の自分だ」と思える感覚を丁寧に増やしていきましょう。

(臨床心理士 調)

 

 

 

 

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