人と会話すること、雑談が苦手という悩みが
カウンセリングで語られることは、ひじょうに多くあります。
周囲とスムーズに情緒交流できないということにもつながりますから、
自分の生活環境のその場その場で、
何とか適応的に生活して行けたらと願う多くの人にとって、
やはり軽視できない問題となるのだと思います。
会話(雑談)することが難しくなるのは、
不安・緊張のために自然な自分(ごく親しい間柄や家族などの前では出せる自分)を
出せなくなっているということが主要因の場合が多いので、
カウンセリングの主な方向性は、
不安・緊張の内容を振り返って、気持ちをほぐしていくということになります。
(それなしで進めても根本的な解決にはならないと言えます)。
しかし、元々持っているものを掘り起こして発揮できるようになるという方向性だけでなく、
やはり若干の会話スキルを身に着けていく必要もある場合が、実際には出てきます。
そういう場合、あまり複雑な手続きを意識的に身に着けようとしても、
次々移り変わる日常会話の中ではかえって実用的ではないように思われます。
①最低限でいいので、話題の準備は少しはしておく。
②自分が話すときは、「出来事」プラスそのことへの「感想」を付け加える。
この2点くらいが、シンプルにして使いやすい、「ちょっと意識しておくと割と役立つ」という実際的なスキルのように思います。
もしよかったら参考にしてみてください。
(心理士 清見)