あなたはあなたのままでいいというコトバを
聞いたこともないという人は、
いないかも知れません。
周囲の環境や職場の論理、
その他もろもろの「こうあるべき」という価値観に
過剰に合わせようとして出口が見えなくなっている場合に、
考え方の方向性を変えてくれる力強いメッセージと言えるでしょう。
ただこのコトバは、
それを言った瞬間(あるいは言われた瞬間)のインパクトだけでなく、
そのあと実際に、
その人のありのままの感情や、自発的な意欲の萌芽を
丁寧にしっかりと受け止める関係性が継続してこそ、
効果を発するものだと思います。
カウンセリングにおいても、
「今、” あなたはあなたのままでいい”と考えてみることに、
この問題の解決の糸口があるのではないでしょうか」と伝えたなら、
そのあとには、ありのままのその人はどう考え、
どう選択し、どんな感情を持つのかということについて、
そのありのままを受け止めながら、
話し合い、考えるという関係性が続いていくことこそが
大切と言えます。
(心理士 清見)