不快な感情を抱いたとき、人はそれを振り払おうとしがちです。
ですがそうやって感情に蓋(ふた)をしても
その感情は消えてしまうわけではありません。
蓄積した感情は、
自分でもよく分からないイライラやモヤモヤ、
ちぐはぐした行動や、ときには身体上の不調となって、
余計に対処しにくいものとなっていってしまいます。
そうした状況に陥らないためには、
不快な感情は排除しようとするのではなく、
むしろありのまま眺めて、
「正直いま不快な感情を感じている自分」というものに気づいて
受け入れることがまず大切です。
そうして自分の中で何がどうなって
こういう不快な感情になっているのか、
気持ちをありのまま振り返り、
「…そうか、自分はこういう出来事に対してこういう風に嫌で、
それで何だがよく分からない
不快な気持ちになっていたのか…」と気づくことで、
逆にずいぶんと落ち着いて来るものです。
心理士 清見