罪悪感をともなう気持ち②

怒りや拒絶のような気持ちを感じた時に、

罪悪感がともない、それを受け止めるのが難しいことがあります。

 

しかしこれを、自分の弱さやみにくさを認めたくなくて

その気持ちを受け入れがたいのは?と考えてしまうと、

ただ自分を責めるばかりになり

かえって出口が見えなくなります。

 

罪悪感(あるいは申し訳なさ)という感情には

相手があるもので、

それについて自分の気持ちの動きを振り返っていくときには、

怒りや拒絶を向けた相手が、

自分の言動によってもろくも壊れてしまうか、

反対にものすごく怒り出すかを

自分は心配しているのでは?と考えて見たほうが、

出口が見えやすくなります。

 

そうして

「その相手は本当にそんなに脆くも壊れてしまうだろうか」、

「その相手は本当にそんなに強く怒り出すだろうか」、

「怒るとしても、それは本当に自分が責任を感じることだろうか」など、

相手(他者)との関係性についての

自分のものごとに捉え方のクセを振り返ることで、

「この気持ちは思ってもいいんだ、考えてもいいんだ」と、

自分の中の自然な気持ちを受け止めやすくなっていきます。

 

(心理士 清見)

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