人間関係の中で
言いたいことをなかなか言えないという相談内容は、
とても多いように思われます。
日常の中で、言いたいことを
まさにそのタイミングで言うことができなかったと、
後悔するような気持ちになることは、
とても起こりやすいことでしょう。
そういうときは、
ただ頑張って、気持ちを強く持って、
次からは言えるようになろうとするよりも、
言いたいことが言えない自分のクセが
どういうタイミンングで出て、
そのときどう思っているのか、
そうしたことを振り返り、
自分の気持ちを整理して、
自分への理解を深めていく作業を行うことが
まず大切でしょう。
言うとすればどんな言い方ができたのか、
事後的にでよいので、振り返ることも
たいへん有効です。
ゆっくり考えて、
次の機会に改めて相手に伝えていくというやり方も、
大切な工夫のひとつと言えます。
(臨床心理士 清見)