続・仕事場でのやりにくさ もしもの時 -具体的な流れは?-

こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
美しく咲き誇る花々に、目を奪われる事が増えてきました。
当オフィスがある博多駅周辺でも、あちらこちらで春らしい光景を目にすることができます。


昨年の春から続くコロナ禍は、私たちの生活を大きく変えました。
しかし、生活の変化によって新たに見えてきたことや感じた事もたくさんあります。
働き方が変わって、これまでとは違う悩みが出てきた方や、逆にリモートワークでプライベートの時間が増えた方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、3月5日のブログに書いた「仕事場でのやりにくさ-職場での悩み」
について、より具体的にお伝えしたいと思います。


■休職・退職後の復職・就職はどうする?

 

まずは、下の図をご覧ください。
福岡臨床心理オフィスでカウンセリングを受けているクライアントさんの、復職に向けた流れについて記載しています。

 

まず仕事場での悩みを抱えて来所された方に対して、当オフィスでは

  • 丁寧な聞き取りと関わり
  • 心理検査やチェックリストによる心理状態の“見える化”
  • 知能検査による能力や知能の“見える化”
  • 中長期(3か月~6か月)プランの提案
  • 生活記録シートを用いた日常生活のチェック
  • 回復度合いの確認

などを行っています。

私たちは、クライアントさんが復職に向けての階段を上るための伴走者として、しっかりと話を聞いて寄り添う存在でありたいと思っています。
そのためには、上記のような方法を通して、クライアントさんの心理状態の“見える化”が大切です。
また、“見える化”することによって、クライアントさん自身も客観的に自分の事を見られるというメリットがあります。

しかし、クライアントさんの心の状態が悪く、カウンセリングだけでは対応できない場合もあります。
休職をするためには医師による診断書が必要ですので、当オフィスが連携しているいくつかの医療機関への受診をお勧めしています。
医師による意見書を出していただくように働きかけたり、時には当オフィスが意見書を作成します。
それらによって、クライアントさんが復職しやすい環境に整う可能性があるのです。


■復職・就職に向けて心の状態が整ってきたら

 

当オフィスでカウンセリングを受けて復職への道が近付いてきた方には、連携しているリワークプログラムのある就労支援施設へご案内することもあります。
リワークでは、復職・就職しようとしている5~6人によるグループワークが行われ、集団でのコミュニケーション能力を養えます。

このように「福岡臨床心理オフィス」と「心療クリニック」「就労支援施設のリワーク」の3つの機関が連携して、クライアントさんの復職・就職への道を目指すのです。
当オフィスには、医療機関での経験をもつ臨床心理士が4人いますので、医療機関の状況も把握できます。
そのため、限られた条件の中でもより良い状況へ導くことができるのです。

もしも現在、職場での悩みなどを抱えているなら、まずはカウンセリングを受けてみませんか。
私たちと一緒に、これからどう動いていくべきかを考えましょう。
「いつでも相談できる場所」があることを、覚えていて欲しいと願っています。

また、次回はカウンセリング料金の負担が減る制度「EAPの仕組み」についてお伝えします。

(臨床心理士 調)

 

 

 

 

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