こんにちは。福岡の心理カウンセリング機関「福岡臨床心理オフィス」です。
新緑が目にまぶしい季節がやってきました。初夏の訪れを感じさせる爽やかな風に、心が癒されることもしばしばです。
ところで、長く付き合っているはずの自分自身への“お世話”が、上手くいかないことがあると思います。
そんな時に“心理カウンセリングを受けたい”と思っていても、どのように改善していくのか分からず相談できずにいる事もあるかもしれません。
今回のブログでは「カウンセリングを受けて心の状態が良くなる」ということについて、お伝えしたいと思います。
■心理カウンセリングを受けると、何が変わるのでしょう?
カウンセリング(心理療法)を経験したことのない方が、カウンセリングによって「心の状態が改善する」イメージは、どのようなものでしょうか。
振り返ってみると、心の状態が改善したクライアントさん達が語られる言葉は
「もう大丈夫だと思います。やっていけそうに思います」
という内容のものが多いように思います。
また、心の状態が改善するに伴って、見た目にも変化が表れます。
- 顔色が良くなる
- 目の動きが柔軟になり、表情豊かになる
- 身体の動きが緩んでいる
などです。
心が緩むと緊張も緩むため、血流が良くなって上記のように見た目も変わるのだと思います。
カウンセリングを続ける間に、ストレスへの耐性がついてくることが少なくありません。
本人は「もうダメだ…」と思ったけれど、カウンセリングで話をしているうちに心の中が整理され、“何とかやれている”自分に気付くことがあります。
■自分の心を理解すると、自分を責めなくなる
カウンセリングを受けたクライアントさんの言葉で、印象深いものがありました。
「自分が苦手としていることが少しずつ分かってきました。そうすると、今感じているストレスがどこから来ているのかを理解できるようになりました」
「怒りが生じる状況やポイントに気が付くようになりました」
カウンセリングは、自分自身への理解を高める役割も果たします。
自分の苦手なことや弱みを理解すると、自分を責めることが減り、ピリピリすることが減るのです。そうすると、人間関係が改善してストレスが減り、健康にも気を使いはじめ、身体が緩んで心もさらに緩む…という、良い循環が始まります。
さらに具体的に回復への道のりを挙げると
自分のことを理解する(休息ができていない場合は、休息する)
↓
“嫌だ”と思った自分と仲良くできて、自分を責めなくなる
↓
人との関係が改善していく
↓
身体の状態を良くすることへの意識が高まり、睡眠や栄養、運動にも気を遣うようになる(実はこれがとても大切です)
↓
「自分の心と身体を大事にお世話しよう」と実行する
という流れです。
もちろん、大きな個人差がありますので、上記は一例です。
クライアントさんが「大丈夫です」と気負わずに言える時期と、プロセスを見てきた私が“このクライアントさんはもう大丈夫そう”と思う時期が一致したら、カウンセリング卒業です。
今、心の不調を感じてカウンセリングを受けようか…と迷っていらっしゃる方は、参考になさってください。
(臨床心理士 調)