夢を憶えていますか?-福岡臨床心理オフィスの臨床心理士によるブログ-

こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
10月に入り、街を行き交う人々の服装も落ち着いた色味のものが増えてきました。
通勤途中の道では、金木犀の良い香りが鼻先に届いて立ち止まることもあります。
2022年も残すところ約2カ月。体調管理には十分気を付けて、元気に年末を迎えたいものです。

さて、臨床心理士の立場から毎回“こころの在り方”“生きやすくなるためのヒント”などをテーマにお届けしている当ブログ。
今回は「夢を憶えていますか?」というテーマで綴りたいと思います。

福岡の博多駅近くにある心理カウンセリング専門機関「福岡臨床心理オフィス」の臨床心理士によるブログです


夢に意識を向けてみると…

 

臨床心理の世界で、クライアント(相談者)の心の世界を理解するために、夢の話を伺うことがあります。

もちろん、クライアントさんによっては「全く夢を見ません」「夢は憶えていません」ときっぱり言われる方もいます。
その場合は、それ以上追いかけることはしません。

しかし、クライアントさんによっては「そう言えば…」と報告する方や、「子どもの頃はよくこんな夢を見ていました」など、夢にまつわる話を語りだす方がいらっしゃいます。

私自身は、ユング心理学を勉強していた時期があり、夢がもつ象徴的な意味をあれこれと考える方です。

※ユング心理学…スイスの精神科医・心理学者のカール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)が創始した心理学

興味深いのは、その人が夢に対して「なんらかの意味があるもの」として受け取るようになると、夢を記憶しようとする意思も関係するのか、夢の内容を憶えることが多くなるようです。
実際に、クライアントさんに夢についての質問をすると、その時には「夢は見ない」「夢は憶えていない」と答えた方でも、次のカウンセリングでは夢について報告する方もいらっしゃいます。

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夢に意味はあるのでしょうか?

 

ところで皆さんは、今日見た夢の内容を憶えていますか?
よく見る夢として多く挙げられるのは、試験に落ちる夢、何かに追いかけられる夢、飛ぶ夢などです。

夢には日常の雑多なものがそのままの感触で登場することもありますので、それを気にする必要はありません。良くない印象の夢を見ると不安な気持ちを抱きがちですが、解釈をしていくといろいろなイメージが沸き上がることが多いものです。

それよりも「えーっ、変な夢…」という声が思わず漏れるようなものや、まるで1つの物語のような夢などに、何らかの意味が含まれていそうです。

さて、夢の内容についてはとてもプライベートなことですので、ここで語ることではありませんが、このような類いの話こそカウンセリングの中でゆっくりと語っていただけたら良いと思っています。

(臨床心理士 調)

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