こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
6月も半ばを過ぎ、この時季ならではの湿度の高い日々に、心身の不調を感じている人もいるのではないでしょうか。
そのような時こそ、お気に入りのアロマの香りを部屋に漂わせたり、美味しいコーヒーや紅茶とともに好きなお菓子を楽しむなど“自分自身へのお世話”に意識を向けたいものです。
さて、毎回“こころ”に関するお話を綴っている当ブログ。
今回は、数年ぶりに再びカウンセリングに来所されたクライアントさんの変化について綴りたいと思います。
再カウンセリングを希望した人たちの共通点とは?
ここのところ、かつてカウンセリングを受けていたクライアントさんから「久しぶりにカウンセリングを再開したいです」と、何件か続けて連絡をいただきました。
連絡をくださったクライアントさんに共通しているのは、20代後半
カウンセリングを受けていた当時、それぞれのクライアントさんが問題にぶち当たっていました。
そこでカウンセリングを受けて、問題との向き合い方を考え、自分のやり方を内省し、相手への表現方法を工夫するなど、問題解決への糸口を探しました。
そうして「あなたはどのようになりたいのでしょう」というカウンセラーの質問に対し、“こんな感じの自分でやっていこう”とある程度の答えが用意できるようになって、継続的なカウンセリングを終了しました。
カウンセリングの回数は5回から8回程度で、期間にして3カ月から5カ月くらいでしょう。
カウンセリングを受けている期間、クライアントさんは
・自分で考える力
・何かを感じ取ろうとする細やかさ
・第三者がその問題を眺めているかのような冷静さ
を併せ持つ努力をしたであろうと思います。
こう記してみると、カウンセリングを受けるというのは、『上手くいかない自分を正しい答えに矯正する』のではなくて、『自分の中にある答えに辿り着く作業』であったと思います。
これらの作業を行っているカウンセリングの期間は、濃厚な時間だったでしょう。
人生のステージはどれくらいの期間で変化する?
さて、今回カウンセリングの再開を希望されたクライアントさん達ですが、過去にカウンセリングを受けていた時期の最初にあった困難さは軽減して、人生の次のステージへ進んでいる様子です。
それは、以前よりも大人びた顔つきからもうかがい知ることが出来ました。
カウンセラーとしては嬉しい報告です。
3~4年の日々の積み重ねは、たとえば「結婚をしました」「子どもを授かりました」とか、「キャリアの道を真っすぐに進んでいます」など現在の状況につながり、その上での「新しく考えたいことがあります」という、今回のカウンセリング再開に到着したようです。
かつてのクライアントさんから立て続けに連絡をいただいたことで、『人生における次のステージへ行くのに、3~4年の期間が丁度良い塩梅なのかもしれない』と思いました。
(臨床心理士 調)