こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
3月も中旬になり、春らしい暖かな日差しを感じる日が増えてきました。
当オフィスがある博多駅周辺でも、色とりどりの花が可愛らしい姿を見せています。
本格的な春の訪れまで、あと少しといったところでしょうか。
さて、毎回“こころ”に関する話題をお届けしている当ブログ。
今回は、今年からスタートした「夫婦関係改善カウンセリング」について、カウンセリングの流れや内容などを具体的にお伝えしたいと思います。
夫婦関係改善カウンセリングで問題の本質を探る
今年から、福岡臨床心理オフィスの「夫婦関係改善カウンセリング」が、新たなスタイルとなりました。
その影響もあってか、このところ当オフィスでは夫婦関係についての相談が増えています。
夫婦関係は、確かに人生の質に影響する重要な課題でしょう。
だからこそ、臨床心理士という“こころの問題のプロ”に相談し、カウンセリングを通して問題の本質を見極めて理解し、改善への道筋を探すことが大切です。
それでは、当オフィスの夫婦関係改善カウンセリングについて具体的にご紹介します。
夫婦関係改善カウンセリングの具体的な流れ
新しいスタイルの夫婦関係改善カウンセリングでは、初回を90分間に設定しました。
そのうえで、夫婦が現在どのような状態にあるかによって、カウンセリングの流れは2つに分かれます。
■モデルケース1
既に夫婦で問題点のすり合わせができている場合
カウンセリングを受ける前に、夫婦で関係性を改善するために話し合いを重ねている時は、初めから夫婦の話を伺い、その後に妻と夫の話をそれぞれ伺います。
流れとしては、
【初回】夫婦で30分+妻(夫)30分+夫(妻)30分
【2回目】夫婦で60分
3回目以降も夫婦一緒にカウンセリングを受けてもらいます。
5回~8回程度のカウンセリングによって、関係改善を目指します。
■モデルケース2
夫婦だけでの話し合いが難しい場合
夫婦2人だけで話し合うことに緊張感を伴うため、第三者による仲介が必要な時は、こちらのモデルケースでカウンセリングを進めていきます。
流れとしては、
【初回】夫(妻)30分+妻(夫)30分+夫婦で30分
【2回目以降】夫婦で60分
となりますが、状況によって3回目以降は各人に個人カウンセリング(50分)を受けていただきます。
その場合は、夫と妻にはそれぞれ臨床心理士がつき、何度かカウンセリングを重ねた後に夫婦カウンセリング(60分)へと移行します。
こちらの場合、カウンセリング終了までの回数は目安として10回~12回です。
モデルケース2において、妻もしくは夫のみで個人カウンセリングを受けていただく方が良い場合について、詳しくお伝えします。
個人カウンセリングが必要なのは?
夫婦関係を改善するために、各人に個人カウンセリングを受けていただく方が良いと判断するのは、以下のような場合です。
➀夫あるいは妻に発達の偏りがあるため、それぞれが困っているポイントが異なる。
一方は自分のことで精一杯、もう一方はカサンドラ症候群(※)の可能性があり、対応に疲れている。
※カサンドラ症候群:アスペルガー症候群などがあるパートナーとスムーズにコミュニケーションが図れず、関係を維持することに疲れて心身に不調が生じた状態のこと。
②夫あるいは妻に神経症的な症状がある。
不安障害あるいはうつや気分の上下が大きく、日常生活の質が低下している。
➂夫あるいは妻に依存症(アルコール、ギャンブル、買い物、ネットなど)傾向があって、日常生活の基盤(金銭問題など)が不安定になっている。
④夫婦のどちらかに、支配欲が強い・疑い深い・被害感が強いなどの性格的な問題があり、安定的な信頼関係を築くのが難しい。
①~④がある場合は、知人に相談しにくく、
今回お伝えした内容で、たとえぴったりと当てはまらなくても、「何となく近い」と思ったら、相談してみませんか。
(臨床心理士 調)