こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
ようやく、春らしい暖かな風を感じる日が増えてきました。
2025年の桜の開花予想を見てみると、福岡県は3月27日頃となっています。
このブログの公開日は28日ですので、そろそろ美しい桜の花があちらこちらで咲いていることでしょう。
さて、毎回“こころ”に関する話題をお届けしている当ブログ。
今回は「努力を継続させるための仕組み作り」について、綴りたいと思います。
春は、何か新しいことを始めたくなる季節です。
「せっかく始めたことを長続きさせたい」と思っている方は、参考にしてくださいね。
大人になってからの“継続する努力”
大人になってからの努力といえば、どのような事が思い浮かびますか?
例えば、
・食事量をコントロールするダイエット
・健康のために続けるトレーニング
・資格を取るための勉強
などでしょうか。
それでは、あなたがこれらの努力を続けるためには、自分自身にどのような仕組みを作ったら良いと思いますか?
ここで、私自身のことを例にしたいと思います。
このブログは、月に2回のペースで更新し続けています。
この数年、ブログの原稿を書くことを継続することに成功しているのは、ちゃんと仕組みがあるからです。
その仕組みとは、毎月1度、必ず編集者のKさんにオフィスまで来てもらうことです。
私の頭の中には、いくつもの話(ブログ)のネタがあり、想像を膨らませています。
しかし、いざ文章にしようとすると億劫になり、自発的に書き綴るタイプではありません。
だからこそ、「期限を決める」「原稿を見せるために来てもらう」という仕組みを作ることで、やるべき事(ブログを更新する事)を継続できているのです。
このような仕組みを作ることで、私が苦手とし、不可能にさえ思えていた“頭の中にある考えや気持ちを文章化して公開すること”が可能になりました。
そして、これは私にとって「出来た!」という成功体験となっています。
本来の目的を明確にする大切さ
もう一つ、私自身の体験を例にお話ししたいと思います。
以前、あるスポーツクラブに入会したものの、行かない日が続き、目的が果たせないまま退会しました。
その時の失敗体験で得たのは、「通い続けるなら、自宅から近い場所にある施設にする」というものでした。
自宅から遠い施設は、出かける際にメイクや服装、移動時間など気にすることが多くなります。
施設に行くためのタスクが増えるほど、通うのが辛くなり、面倒になってしまうのです。
自宅から近い場所にある施設を選ぶことで、“体を鍛える”という施設に通うための本来の目的が明確になります。
成功体験が長続きの仕組み作りのカギ
ところで、体を鍛えることについて、ある知人の言葉が私の脳に残っています。
「トレーニングがきついのは当たり前」。
そうです。
身体を鍛えるのは“きつい事”なのです。
しかし、スポーツクラブに通って“きつい事”を続けられたという成功体験は、「自分はやれば出来る」という、次に繋がる動機付けとなります。
努力を長続きさせるための仕組みは、人によって異なります。
人には個性があり、継続するための仕組みにはバリエーションがあります。
「自分はこんな性格で、こんなことが出来ない。でも、こうすると出来るかもしれない」。
そんな仕組みをクリエイトしていきませんか。
そして成功した時には、うんと自分を褒めることをお忘れなく。
(臨床心理士 調)