こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
4月も下旬に入り、初夏の爽やかな風を感じる日が増えました。
当オフィスがある博多駅周辺は、大型連休を前にしてどことなくウキウキとした雰囲気に包まれています。
さて、毎回“こころ”に関する話題をお届けしている当ブログ。
今回は「心理カウンセリングの価値について」と題して、綴りたいと思います。
開設12周年を迎えて思うこと
福岡臨床心理オフィスは、2025年4月3日に開設12周年を迎えました。
博多駅筑紫口の近くに開設してから、あっという間の日々でした。
特に印象深かったのは、2020年からの新型コロナウイルスの感染拡大…いわゆる「コロナ禍」です。
緊急事態宣言に基づく行動制限やイベント自粛、ソーシャルディスタンス…。
これまでの日常生活がガラリと変わったことは、記憶に新しいところです。
そのような状況を経て、迎えた12周年。
友人・知人から言われるのは、「よくコロナ禍の中で生き残りましたね」という言葉です。
そう言われる度に、当オフィスがここまで来られたのは関連機関に助けていただいていること、そしてクライアントさんとの信頼関係がしっかり築けているからであると思い、同時に深い感謝の気持ちが沸き上がってきます。
心理カウンセリングを受けた感想は？
開設12周年を迎え、ここでもう一度「心理カウンセリング」という目に見えないものに、どのような価値があるのかについて考えたいと思います。
「心理カウンセリングを受けてみようかな」と思った時に、どのような機関に相談すれば良いのか、悩む方も多いでしょう。
そこで、当オフィスのクライアントさんによる心理カウンセリングの感想を一部抜粋して、ご紹介したいと思います。
こんなに長い時間、自分のことばかりを話す機会はありません。
話してみると自分の考え方にハッとする事があり「なるほど、だから苦しくなっていたんだ」と気付くことが出来ます。
仕事中における自分のパターン化した考え方が、葛藤状態を作っていました。
（40代）
職場の人間関係で孤独になりやすいのは、自分の言動が良くないからだと頑固に信じていました。
しかし、カウンセリングでその起承転結を話してみたら、別の捉え方があると気付かされました。
もっと自信をもって良いし、緊張しなくて良いと思えました。
（50代）
新しい人間関係を作る時に、相手が予測しない反応をした際に裏切られた気持ちになって、怒りを覚える自分がいました。
カウンセリングを受けてから、他の人に対して寛容な自分を少しずつ作ることができて、穏やかになりました。
（30代）
他人の感情的な言い争いに対して、どちらか片方の人の言い分に共感して、自分事のように感情が揺さぶられていましたが、“これは巻き込まれている”と気が付きました。
その２人に起きていることを第三者の視点で冷静に捉えられるようになり、自分の考えで自分を守れるようになりました。
（30代）
心理カウンセリングの価値とは？
振り返れば、どのクライアントさんもカウンセリングを通して“自分自身のやりにくさ”について考える作業をしています。
それは、哲学的な問いへの取り組みといえるでしょう。
自分とは何者か？他人との親密な関係とは何か？
そういった経験が、その後の人生で「自分らしくいて良いと思える幸せ感」につながる…。
心理カウンセリングには、そのような価値があると私たち心理スタッフは信じています。
『話すだけで、かなり違う』。
当オフィスのサイトに掲げている言葉です。
何らかの“やりにくさ”を感じている方は、相談してみませんか。
（臨床心理士 調）
