自分でやり遂げる力と人に助けてもらう力 | 福岡臨床心理オフィスの臨床心理士によるブログ

こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
6月も終わりに近づき、雨の合間に見える晴れ間に、少しずつ夏の気配を感じるようになってきました。
今のうちから熱中症対策をして、本格的な夏の訪れに備えたいものです。

さて、毎回“こころ”に関する話題をお届けしている当ブログ。
今回は、「自分でやり遂げる力」と「人に助けてもらう力」というテーマから、困りごとへの向き合い方について考えてみたいと思います。

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自分の力で乗り越える姿勢と、人に頼る力

困った時やピンチの時、自分にできることを精一杯やってみたけれど上手くいかず、誰かに相談したことで道が開けた——そんな経験はありませんか?

「困った時に人に助けてもらう力」は、生きていくうえで欠かせない基本的な力の一つだと感じています。

とはいえ、最初から他者をあてにするのではなく、まずは自分の力でなんとかしようと試みる姿勢もまた、とても大切です。
その試み自体が、かけがえのない経験につながります。

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忘れ物から見える、子ども時代の「困りごと」

少し子ども時代を思い出してみましょう。
小学校生活の中でよくある「困りごと」と言えば、「忘れ物」が挙げられるのではないでしょうか。

教科書や体操服、工作に必要な材料、提出物など…。
「あっ、忘れた!」と気付いたとき、隣の席の友達に借りたり、保護者に届けてもらったり、あるいはそのまま教室に居続ける…という子もいたかもしれません。

私が印象的だったのは、「忘れ物に気づいて自宅まで取りに帰った」というエピソード。
些細な出来事にも、個性や人柄が表れるものです。

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「小さな困りごと」から育つ、問題解決のパターン

「忘れ物をした」という経験の後、どんな行動をとるかは人それぞれです。
「もう二度と繰り返さない」と固く誓い、前夜に入念に準備をするようになる人もいれば、特に変化のないまま過ごす人もいます。

このように、同じような「小さな困りごと」にも、対応や考え方にはバリエーションがあるのです。

それはやがて、大人になってから直面するもっと複雑な問題——人間関係、金銭のやりくり、健康、時間の使い方など——にも共通します。

そうした日常の中で、私たちは経験を重ねながら、自分なりの「問題解決のパターン(ひな型)」を少しずつ身につけていくのだと思います。

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今の自分だからこそ、伝えられること

かつて悩んだことのある問題に対して、「今の自分ならこうアドバイスできる」と思える瞬間はありませんか?
過去の自分に教えてあげたいと思う事はきっといくつかあるでしょう。

もしそう感じるなら、それはあなたがこれまで多くの困りごとを乗り越えてきた証拠です。
きっと、未来の自分から教えてもらうことはできなくても、当時に誰かの支えや学びがあったことでしょう。

そして、たとえ経験を重ねていても、人生には思いがけず新しい困りごとが訪れます。
そんな時こそ、自分ひとりで抱え込まず、誰かの助けを借りることも選択肢に加えてみてください。

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人を頼ることも、ひとつの力

最近、私自身もちょっとした困りごとに直面しました。
その時に支えになってくれたのは、後輩の冷静な対応と、知人の人脈でした。
「人に頼ってよかった」と、改めて感じた出来事です。

困った時には、自分なりに状況を見つめ、これまでの経験や問題解決のパターンを思い出してみることが大切です。
それでも解決の糸口が見つからないとき、または周囲に頼れる人がいないと感じるときは、どうぞ私たち臨床心理士にご相談ください。
あなたの「困りごと」について、共に解決への道を探していきます。

(臨床心理士 調)

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