こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
猛暑日が続き、口を開けば「暑い…」とため息交じりに呟いてしまう今日この頃。
冷房が効いた室内から暑い外への移動が多い方は、自律神経が乱れて体調を崩しやすくなります。
普段よりも体の調子を気にかけて、心地良く過ごしたいものです。
さて、毎回“こころ”に関する話題をお届けしている当ブログ。
今回は【不適応による休職とその回復プロセス】について、前後編に分けてお伝えします。
第一回となる今回は、「休職に至るまでの経過」と「回復の初期段階」について取り上げます。
職場復帰した人に共通する、休職前後のプロセスとは
ここ数カ月で、何例かの休職していたクライアントさんが、職場復帰を果たしました。
経過良好で復帰した過去のケースを振り返った場合、そこには共通のプロセスがあるように感じます。
まず前提として、仕事を休む前にクライアントさん本人はストレスを感じながらも継続して仕事をしています。
そこに例えば、よくある職場のストレスとして
●パワハラやモラハラについて上司に伝えても有効な対処が無く、本人が孤独感に陥ること
●職場のメンバーに仕事をしない人(出来ない人も含む)が居て仕事をするタイプの人に負荷がかかり、不条理な怒りが積みあがり、心の中の不協和音が生まれる
といった状況が挙げられます。
そこに本人にとっての弱点を狙い撃ちされるような状態がプラスされると、つまづいてしまうことがあります。
例えるならば、左右から引っ張っていたゴムが伸びきってしまう、あるいはプチンと切れてしまった状態です。
それは「自分の身体とこころに相談しながら、上手くやっていくことができなくなった状態」と言えるでしょう。

その“つまづき”は、頭痛や吐き気、胃腸の機能不全や不眠、朝の気分の悪さ、身体に器質的な原因が無いにもかかわらずだるい、あるいは重くて動けないなど、様々な症状として出てきます。
集中力が欠ける、判断力がもてそうもないといった感じも出ます。
まず必要なのは「自分の限界を認める力」
つまづいた時に、大事なポイントがあります。
それは“本人がそれを認める能力”です。
認めることが出来れば、家族に助けを求めたり、専門家に相談したりする道が開きます。
次のポイントは、“休息をとる”ことです。
早い対処であれば、1週間仕事を休めば、またゴムの柔軟性を取り戻せる場合があります。
しかし、数カ月単位で仕事から離れて休息をとる方が良いケースも少なくありません。

本当に頭を休めるには“夏休み”のような過ごし方を
仕事から離れて休息をとっている間も、実は頭の中では仕事の内容や職場における人間関係のあれこれに頭を悩ませている場合があります。
それでは、どのようにすれば頭の中を休息状態にできるのでしょうか?
頭を休めるためには、“幼い頃の夏休み”のように、よく眠ってリラックスする時間の過ごし方がベストと言えます。

安心して休むために、制度や条件をしっかり確認しましょう
次に大切なのが、病気休暇の期間や休職時の条件や制度などを、上司や健康管理担当者に確認することです。
就業規則や労働契約によって違いますので、長期にわたり休む際には条件や制度を知らないと焦りを生む原因となります。
しっかり頭を休めるためにも、事前に確認しておきましょう。

ということで、今回はここまでです。
次回は、「不適応」で仕事を休んだ時の改善への道のり【後編】をお届けします。
(臨床心理士 調)


