こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
10月も半ばを過ぎ、朝夕の風に秋の深まりを感じる季節となりました。
街路樹の色づきが日々進み、温かい飲み物が恋しくなる頃です。
さて、毎回“こころ”に関する話題をお届けしている当ブログ。
今回は、先日友人に会うため訪れた広島で感じたことを綴りたいと思います。

広島駅ビルプロジェクトで生まれ変わった街の表情
振り返れば、昨年もこの時期に友人を訪ねる旅をして、このブログで報告しました。
今回は、私が中学・高校生時代を過ごした広島市へ、新幹線で日帰りの旅に出かけました。
広島を訪れるのは、久しぶりのことです。
この春、広島駅には大きな変化がありました。
それは、JR広島駅と広島電鉄の乗り場が「広島駅ビルプロジェクト」によって、明るく開放的なビルに変身したことです。
さらに、8月には広島電鉄が路面電車を広島駅ビルに乗り入れる「駅前大橋ルート」の運行を開始し、より利便性が向上しました。

広島市中心街 本通りを背にした写真
この「駅前大橋ルート」の停留所は、広島駅ビル2階の中央アトリウム空間にあります。
“川の街”である広島をイメージした空間デザインが施された場所で、電車を待つ時間も楽しめそうでした。
広島の新しい賑わいスポットととして誕生した広島駅ビルの姿はなんとも初々しく、街の風景に新鮮さを与えていました。
瀬戸内海式気候が育む広島の魅力
旅行などで県外を訪れた際、「この地域の気候が、ここに住む人たちの性格に影響を与えているのだろうか?」と想像することがあります。
私にとっての広島市は、いくつか住んだことがある都市の中でも、特に穏やかな都市という印象があります。
広島は瀬戸内海式気候のため、年間を通して温暖で晴れの日が多く、雨が少ないのが特徴です。
この気候を生かして、広島ではミカンなどの柑橘類や桃などが育てられています。特に、レモンに関しては、日本一の生産量を誇るほどです。
私も広島産の果物が好きで、その美味しさを格別に感じています。
駅周辺の進化と穏やかな気候がもたらす自然の恵みによって、広島はさらに魅力的な街になることでしょう。

長く続く友情の背景にある“エピソード記憶”
さて、今回の目的である友人との再会は、沢山の笑いに包まれたひとときになりました。
その友人とは、高校2年・3年の2年間を一緒に過ごしました。卒業後も、間を置きながらもやり取りを続けて現在に至ります。
ここで、ふと人間関係を持続させるコツについて考えてみました。
私の場合は、相手に関するエピソード記憶が多くあることです。
私が当時興味をもった出来事(時には本人すら忘れている)について思い出話を語ることで、相手も面白がってくれるように思います。
そして、何よりも私がその人に魅力を感じています。
その結果、長年にわたる付き合いができている気がします。

“行間のやり取り”がつなぐ心の距離
今回の広島訪問で友人と再会し、元気をもらえました。
メールやLINEなど、交流(やり取り)の方法は色々ありますが、実際に会うことの大切さを実感しました。
文章化するまでもない些細なやり取りは、目の前にいるからこそできるものです。
そういった“行間のやり取り”ができる相手とは、機会があれば会って話すことをお勧めします。
(臨床心理士 調)



