こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
12月に入り、クリスマスムードがますます高まってきました。 慌ただしい日々の中にも、気持ちを整える時間を少しだけ持ちたくなる時期です。
さて、毎回“こころ”に関するテーマを中心にお届けしている当ブログ。
今回は、「内なる声との対話」と題し、頭の中での対話についてお届けします。

内的対話に気付いたことはありますか?
あなたは、頭の中でのつぶやき…声に出ていない「独り言」に注意を向けるときはありますか?
きっと誰しも、意識半分、無意識半分で頭の中でつぶやいていると思います。
例えば車を運転している場面で、前方を走っている車の急な車線変更に「あーっ、びっくりした!」と、思わず声が出てしまった経験がある人もいるでしょう。
仮に声に出ていなくても、頭の中ではつぶやいています。その後も、内的対話が続いているかもしれません。
あるいは、誰かと話した後に、「あの人の表情はどんな意味だろう?イヤな気持ちになったのかな…」など、ふと不安になり、心の中でつぶやいたことがある人もいるのではないでしょうか?
ここで注目したいのは、頭の中での「内的対話」のパターンです。

外側の対話と、内側の対話
「外的対話」は、実際に他者と交わす対話です。
そこには相手が存在し、自分と相手のやり取りがことばとして響き合っています。
一方、「内的対話」に他者は存在しません。 言葉(つぶやき)を発するのも自分、それを受け止めるのも自分です。
この「外的対話」(外側)と「内的対話」(内側)の内容に大きなギャップがあると、自分の中に違和感や疲労感が生まれます。
例えば、誰かとの対話において──
外的対話:「大丈夫ですよ、気にしないでくださいね」と笑顔で伝える
内的対話:「本当は困っている…どうして私ばかり…」と心の中でつぶやいている
このように、外側で“穏やかな言葉”を発しながら、内側では“負担感や不満”が渦巻いているかもしれません。
この「外的対話」(外側)と「内的対話」(内側)のギャップが少ない方が、生きやすいように思います。

自分の「内なる声」を知ることから
それでは、この外側と内側の差を埋めるためには、どのようにすれば良いのでしょうか?
まずは、自分の内的対話のパターンに気付くことが大切です。
文句が多い、卑屈になりがち、羨ましがることが多い…。
もしも内的対話にそのようなパターンが多い人は、「その声がどこから来ているのか?」を丁寧にたどることがヒントになります。
それは過去の経験から身についた“癖”かもしれませんし、自分を守るための“古い習慣”が残っているだけかもしれません。

いきなり前向きな言葉に置き換えようとする必要はありません。
まずは、「あ、今こうつぶやいているな」と気付くこと。
そうして苦笑しましょう。「私っていつも〇〇だよねぇ」。
その小さな気付きの積み重ねが、外側と内側のバランスを整え、より自然体で心地よい日々へとつながっていくでしょう。
(臨床心理士 調)


