こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
2月も終わりに近づき、寒さの中にも少しずつ春の気配が感じられるようになってきました。
梅の花がほころび、日差しの明るさに季節の移ろいを感じます。
年度末を前に、心身の疲れが出やすい時期かもしれません。
さて、毎回“こころ”に関する話題をお届けしている当ブログ。
今回は、「疲れが取れる相手や場」について、最近の実感をもとに綴ってみたいと思います。

疲れが取れる「相手」と「場」
あなたにとって、一緒に時間を過ごして、穏やかで、自分がご機嫌になる相手や場所はありますか。
そして、そういう思い出がありますか。
その人と会った帰り道に「疲れが取れたなあ」と、ふと思ったことがあるとしたら…それは大切な体験です。
そのとき、どのような心の動きがあったでしょうか。
どのような身体の感覚があったでしょうか。
相手の支えやことば、励まし。
一緒に笑った時間。
ふっと身体が緩んだ感覚。
それらを「心の宝箱」にまとめて入れておきましょう。
そして、ときどきその宝箱から取り出して、そっと眺めてみるのです。

素直な自分でいられた時間
私自身の実感として、心が軽くなる場面がいくつかあります。
自分も相手も、まだ“何者”でもなかった頃を知っている関係。
素直な自分を出せて、お互いに頑張っていることを知っていて、エールを送り合えるような関係。
また、現状を理解し合える相手と、真っ直ぐな話をすることができたとき。
大きな声で笑ったり、自然と声が弾んだり。
気がつくと、身体が緩んでいることがあります。
不安を共有できたり、少し先の未来に希望が持てたりするからでしょうか。

そして、自分にとって「ブラボー」と叫びたくなるような、圧倒的な何かに出会ったとき。
それは芸術かもしれません。
尊敬する誰かの姿かもしれません。
自然の美しさかもしれません。
「ああ、良かった」と思える場面。
そんな体験もまた、心を軽くしてくれる大切な時間です。
並べて思い出すということ
こうした出来事をいくつか並べて思い出すだけで、
心が少し軽くなることがあります。
忙しい毎日の中で、私たちはつい、疲れや不安に目を向けがちです。
けれども、穏やかだった時間、身体が緩んだ瞬間、希望を感じた場面も、確かに存在しています。

どうかそれらを、あなた自身の「心の宝箱」に入れてみてください。
そして、必要なときに取り出して、そっと眺めてみる。
それだけで、心が少し軽くなるかもしれません。
(臨床心理士 調)


