失言癖があり、
自分でもよく分からないが、不用意な一言で
他者を傷つけてしまうことが多いと
感じている人がいます。
こういう方は、
対人トラブルが続いたりすると、
自分に自信をなくしてしまい、
発言することが怖くなってしまったり、
自責感や自己卑下などで
はげしく落ち込んでしまったりすることがあります。
たいへん苦しい気持ちですが、
そのような場合大切なのは、
自分を全否定してしまわずに、
自分の失言がどのようなパターンで起こりやすいか振り返って、
その頻出パターンを自分で把握することです。
そうすることで自分の反応のすべて(ひいては存在のすべて)を
一気に否定してしまわなくて済むようになりますし、
より的確に失言を防ぎやすくもなるからです。
まずは自分で自分を知ることから
気持ちの落ち着きや解決の道筋が見えて来るということ。
これはカウンセリングによる話し合いが効果を発揮する
原理でもあります。
(心理士 清見)