気持ちにありのままに気づき、それを受け止めることが、
こころの健康には大切です。
しかしときには、考えたり感じたりすると
罪悪感を生じるような内容のことが、
自分の心の中に出てくることがあります。
(こんなことを考えてはいけない、こんなことを思っては申し訳ない等…)
しかし怒りや拒絶のような感情を
悪い感情=感じてはいけないものとして、
我慢してしまったり、なかったものにしてしまう等の
処理の仕方を続けていると、
自分で自分の気持ちがどんどん分からなくなっていったり、
うつ病やストレス性の身体症状の原因になったりもします。
そういう気持ちが思い浮かんだときは、
それがどのようなものであれ(怒りであれ拒絶であれ)、
「こういうことを思うのも人間の自然な感じ方のひとつだ」、
「さほど自分は良い人間でもないようだが仕方がない」といった
受け止め方が出来、
「自分は正直いま、そういうことを思っているなあ、考えているなあ」と
あるがままの自分を受け入れることが出来れば、
気持ちの整理がついてかえって落ち着いてくるでしょう。
心理士 清見