怒りや拒絶のような気持ちを感じた時に、
罪悪感がともない、それを受け止めるのが難しいことがあります。
しかしこれを、自分の弱さやみにくさを認めたくなくて
その気持ちを受け入れがたいのは?と考えてしまうと、
ただ自分を責めるばかりになり
かえって出口が見えなくなります。
罪悪感(あるいは申し訳なさ)という感情には
相手があるもので、
それについて自分の気持ちの動きを振り返っていくときには、
怒りや拒絶を向けた相手が、
自分の言動によってもろくも壊れてしまうか、
反対にものすごく怒り出すかを
自分は心配しているのでは?と考えて見たほうが、
出口が見えやすくなります。
そうして
「その相手は本当にそんなに脆くも壊れてしまうだろうか」、
「その相手は本当にそんなに強く怒り出すだろうか」、
「怒るとしても、それは本当に自分が責任を感じることだろうか」など、
相手(他者)との関係性についての
自分のものごとに捉え方のクセを振り返ることで、
「この気持ちは思ってもいいんだ、考えてもいいんだ」と、
自分の中の自然な気持ちを受け止めやすくなっていきます。
(心理士 清見)