それぞれの役割と想像力

こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
12月も半ばを過ぎて、急に冷え込みが厳しくなってきました。
急激な気温の変化による風邪には、お気を付け下さいね。

2020年は、時間の流れが通常とは異なるように感じられました。
新型コロナウイルスの影響でさまざまなお祭りやイベントが中止になり、季節感が無かったように思います。
普段は意識していませんが、そういった風物詩とも言えるお祭りなどは、自分の中に季節の変化を伝える存在として刻み込まれているようです。

博多駅


さて、今回のテーマは「それぞれの役割と想像力」です。

先日、当オフィスの受付スタッフが家庭の都合で休むことが発生しました。
小さいお子さんを育てながら働いていたり、高齢の親を介護していたりと事情はさまざまです。
そのため、私がカウンセリングのほかに受付や事務作業を行いました。

その際に、仕事はそれぞれが分業して自分がやることがあり、チームが機能的に動いているということを実感しました。
いつも気軽にお願いしていた業務も、いざ自分がやるとなると時間をとられました。少しの時間の積み重ねでも、トータルで考えると意外に時間がかかるものです。
また、受付カウンターに立つことで「カウンターで座って業務をすると足元が寒いな」ということが分かりました。
受付担当スタッフがいてくれるからこそ、私はカウンセリングに思い切り集中できるということに、改めて気付いた出来事でした。


■想像力を巡らせることで業務はよりスムーズに

 

業務を効率よく行うためには、相手の立場や状況に想像力を働かせ、働きやすい環境を整えることが大切です。
そのように心がけてはいましたが、いざ自分が受付スタッフの立場になってみると、足りない部分があることが分かりました。
その後、より働きやすい環境づくりを行いました。

今回の経験を通して、相手の立場や気持ちに対して想像力を働かせることの大切さを、しみじみと感じました。

皆が仕事をスムーズに進めるために必要なものが、想像力です。
相手にとって何が必要か、自分にできることは何かを想像したいですね。

でも、注意しなければならない点もあります。
想像を巡らせて自発的に仕事をする人には、業務の依頼が増えがちです。
マネジメントする立場にある人は、相手の立場を想像できる人にばかり負担がかかることを避けるために、
それぞれの仕事量を見つつ不公平にならないようにチェックしたいものです。

(臨床心理士 調)

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