自己肯定感を高める~自分自身を信用できる感覚~

こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
2021年に入って最初のブログです。
今年も皆様の心に寄り添い、生き方や考え方のヒントになるような記事をお届けしたいと思っています。
本年もよろしくお願い致します。

さて、今回のテーマは「自己肯定感を高める~自分自身を信用できる感覚~」です。
自己肯定感について、これまでにも何度か題材にしたことがありますが、今回は新たな年におすすめしたいことに絡めてお伝えします。


■嘘をつくのはどうして?


人との関係において何かを守るために相手に嘘をついた時に、それがバレなければ良いと思うことがあるのではないでしょうか。
新たな年となり実行をおすすめしたいのは「嘘をつかないこと」です。
嘘をつく時、それはどのような場面でしょう?

  • 知ったかぶりをする
    …「無知であることが恥」だと思う
  • 良くない行動をしたが「していない」と言う
    …「したと言えば非難される」あるいは「嫌われるかもしれない」と思う
  • 異性にモテる、お金持ちである、名誉がある etc、人にうらやましがられるように話を作る、盛る
    …「エピソードを作らないと貧相に見られてしまうのが嫌だ」と思う

上記のような嘘は、自分を守るために“有能で、品行方正で、魅力的な人物である”とセールスをしていると言えます。


これらの嘘はその場の瞬間であったり、短期間であれば相手が話を信じて「素晴らしい、すごい」とあなたに対して尊敬や憧れの念を抱くこともあるでしょう。
しかしながら、自分自身は嘘をついていることに気付いています。

後になると虚しさを感じて「自分はダメだ」というマイナスの“心の預金”をすることになり、いつまでも自分自身を好きになれない、ということに繋がります。
自分自身を好きになれないということは、自己肯定感を得ることもできません。

相手との信頼関係や信用は、長い時間をかけて育むものです。
瞬間的な満足感を得るために嘘をついていては、お互いに心地よい関係は築けないでしょう。


■自分が後悔しない言葉を使いましょう

 

もしも「自分には人に誇れるものがない」「つまらない人と思われるかもしれない」と不安に思うのなら、何でも良いので3か月間続けてみましょう。
読書やスポーツ、ハンドメイドなど、どんなことでも3カ月間取り組めば、何らかの形にできるものです。読書をして知識を蓄えれば、話のネタが豊富になるかもしれません。
地味なことをやり続けるのは辛抱強さを養い、人生の糧にもなります。

「嘘をつかない」ということは、言葉を丁寧に扱うということでもあるのです。
自分が後悔しない言葉を使うことで、自分自身を信用できるようになります。

「嘘をつかないこと」を実行してみれば、思わず嘘をつこうとした場面であなた自身が“何を守ろうとしたのか?”ということが分かります。
そのことに気付いたとき、きっとあなたは「しょうもないな」と苦笑することでしょう。
それができれば「自分は大丈夫」「自分OK!」とプラスの“心の預金”の積み立てになります。

(臨床心理士 調)

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