若い世代の相談者が増えています-福岡臨床心理オフィスブログ

こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
2月に入り、寒さが厳しい日と穏やかな温かさを感じられる日が交互に訪れるようになりました。
2021年の春は、穏やかに過ごせる日々であることを願っています。

さて、毎回“生き辛さ”や“気持ちが軽くなる考え方”などについてお伝えしている当ブログですが、今回のテーマは「若い世代の相談者の増加」についてです。


■若い世代が選んだ“個人給付金”の使い道

 

この半年ほど、20代前半から30代前半の若い世代のクライアントさんと多く出会うようになりました。
それには、世の中に大きな変化をもたらしたコロナ禍の影響が深く関わっているようです。
昨年の夏に、個人に対して支給された給付金10万円。皆さんはどのように使われましたか?
思うように行動できない中で各人が生き方について考えるようになり、給付金10万円の使い道として若い世代の方がカウンセリングを選んだようです。

若い世代の悩みのテーマは

  • 「生きていきにくい。仕事も上手くいかないので、一度立ち止まって考えたい」
  • 「パートナーとの関係が順調でない。心理検査もしてみたい」

    という2つがほとんどでした。

確かに、これらのテーマは医療への受診は適切ではありませんので、カウンセリングルームへの相談がぴったりだと思っています。

相談を受ける中で私が想像を巡らせるのは、若い世代のクライアントさん達には心理カウンセリングへの馴染みがあるということです。
例えば中学校や高校にスクールカウンセラーがいたり、大学には学生相談室があって、「臨床心理士」という存在を知っている世代なのだと思います。

ちなみに、私自身がスクールカウンセラーとして働いていた期間は、1997年(平成9年)から2014年(平成26年)までです。
その間、子供達のさまざまな悩みに向き合い、受け止めてきました。
あの頃に出会った子供や生徒達が、今大人になって「カウンセリングという選択肢がある」ことを知っていてくれると思うと、感慨深いものがあります。

(臨床心理士 調)

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