こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
3月に入って、春の訪れを感じられる日が増えてきました。
花々が本格的に咲き誇る姿を、もう少しで見られそうですね。
当ブログでは、日常生活やビジネスシーンで「生き辛さ」などを感じた際の心の在り方について、臨床心理士の立場から毎回お伝えしています。
今回のテーマは「仕事場でのやりにくさ」についてです。
■職場での居心地の悪さの要因とは?
当オフィスに、カウンセリングを受けに来られる方のうち、約4割の方に「職場の悩み」があります。
主な内容として、
- 職場での不適応感(人間関係)
- ハラスメント
- 合わない仕事をしている違和感
- 仕事で必要な能力が、自分に不足しているように感じる劣等感
また、すでに体調を崩して職場へ行くことができない相談もあります。
ちなみに、カウンセリングに来られる方は内省心(自分の考えや行動を客観的に理解しようとする能力)をお持ちの方が多い印象です。
カウンセリングでは、クライアントさんの悩みが
- 本人側の能力や努力の仕方
- 環境側が大きなものを求めている(ブラック企業傾向がある)
- 本人の性格によって、悩みを大きくしすぎている
- ミスマッチと言える出会いの悪さ
など、要因について話し合ったり、心理検査によってクライアントさんの心の様子を“見える化”します。
ここで行う心理検査には
- バームテスト
- 大人の知能検査
- エゴグラム
- PFスタディ
などがあります。
下の図は、心の健康を崩した場合に復職に向けて整えていく順番が記されています。
まず必要なのは、健康管理する力と体力を取り戻すこと。そして、リズミカルに日常生活を送れるようになり、対人関係を築けるようになって仕事をする準備が整っていきます。
自分自身と職場にいる人との関係
自分の能力と仕事内容や求められるスキルとの関係
を丁寧に理解して気付きが得られれば、きっと良い方向性が見つかるのではないか?と信じて、クライアントさんにお会いしています。
(臨床心理士 調)