カップルカウンセリングの効果は?~カップルカウンセリングで気を付けていること-福岡臨床心理オフィスの臨床心理士によるブログ-

こんにちは、福岡臨床心理オフィスです。
7月も半ばに入り、暑い毎日が続いています。
当オフィスがある福岡では、夏の風物詩「博多祇園山笠」が3年ぶりに開催され、7月15日にフィナーレを迎えました。
博多祇園山笠が終わると、本格的な夏到来です。

さて、毎回“こころ”にまつわる内容をお届けしている当ブログですが、今回は「カップルカウンセリング」についてお伝えしたいと思います。
福岡でカップルカウンセリングを受けてみたいと考えている方は、ぜひ参考になさってください。

福岡の博多駅近くにある心理カウンセリング専門機関「福岡臨床心理オフィス」の臨床心理士によるブログです


カップルカウンセリングとはどんなもの?

福岡臨床心理オフィスでは、カップルカウンセリングを行っています。夫婦や同棲中のカップルの方が、現在よりもより良い関係性を築けるようにお手伝いするものです。

カップルカウンセリングを行う時に私が気を付けているのは、お二人の現状がどのような様子であるのかをカウンセリングの土俵にのせて、出来るだけ明らかにしていくということです。

そのためには、まず待合室でお待ちになっているお二人の間に、どの程度の緊張感があるのか様子を見ながら、

  • 今回の話し合い(カウンセリング)のためにすでにお二人の用意(すれ違いのポイントを正直に話し合ったか等)が整っているのか
  • 話し合うことにどちらか一方(または両方)に不安や恐れがあって、まずは1人でその思いの丈を臨床心理士に聞いて欲しいのか

を確認します。

ちなみに、カップルカウンセリングの際には、例として以下のような時間配分で進めていきます。

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この際、カウンセリングを申し込んだのが妻側なのか、夫側なのかも大切です。問題意識を持っているのは誰かを確かめることができます。
カウンセリングはどちらか一方に“悪い部分”があるかを見る場ではありませんし、「“悪い方”がカウンセリングを受けるべきで、相手の“悪い部分”を臨床心理士に矯正してもらいたい」という願いを叶える場でもありません。
カップルカウンセリングは、お二人の関係性が今どうなっていて、これからどうなりたいのかを整える場を作るためのものです。

カウンセリングという“土俵”では、なるべく本当のことが語られるように臨床心理士(カウンセラー)が促しますし、お二人が普段交わしているような会話や話し合いの中で気付いた場合には臨床心理士が介入して、第三者的な立場から「今、何が起きているか」をお伝えすることがあります。

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夫婦やカップル間の関係を改善するために

“いつもの2人の話し合い”にはパターンがあり、毎回同じような「ズレ」が生じています。その「ズレ」が、コミュニケーションの能力に起因するものであるのか、感情をこじらせたものによるのかを見極めなければいけません。
そして、第三者である臨床心理士が絡み合った糸を解いていく、というような共同作業が必要となります。
その際、それぞれの思いや自分自身の特徴が相手に伝わるように、5月に当ブログでご紹介した「トリセツノート」を各自に記入していただく方法も効果があるようです。

カップルカウンセリングを通じてお互いの特性について理解が深まると、それまで「なぜ理解してくれないのか?どうして分からないの!?」と相手に対して怒りを感じていたことが、「この人はこういう人なんだ」と、理性的に接することが出来るようになるでしょう。
たとえ夫婦やカップルであっても、別々の人間です。同じ風景でも、違うように見えていることは当然です。カップルカウンセリングは、「お互いに見えているものが違う」ということに気付ける場でもあると思います。

もしもお二人の関係改善を目指しているのならば、カップルカウンセリングを受けるという方法をおすすめします。

(臨床心理士 調)

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