美味しいお茶の季節です-福岡臨床心理オフィスの臨床心理士によるブログ-

こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
11月も中旬を過ぎ、1日ごとに秋が深まっているのを感じています。
先日、通勤途中に聞き慣れない鳥の声がしたので見上げると、スズメほどの大きさの美しい野鳥が枝にとまっていました。
調べてみるとジョウビタキという渡り鳥で、10月頃から市街地などでも姿を見られるとのこと。こうした渡り鳥も、季節の移り変わりを実感させてくれる存在です。

さて、今回のテーマは「美味しいお茶の季節です」。温かいお茶を飲みながら、のんびりとした気持ちでお読みください。

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1杯のお茶がもたらす幸福感

 

この頃、いただき物の「八女茶」を丁寧に淹れて、1杯をゆっくり時間をかけて味わっています。

その1杯には豊かな香りや、緑茶特有の甘さや深み、鼻をにスッと抜ける爽やかさ、そして舌の上にかすかに残る苦味などが、複雑なハーモニーを奏でています。
その味わいは、まるで弦楽四重奏を聴いているかのような余韻を残し、1杯のお茶とは思えないほどの満足感を与えるものです。

「たかが1杯のお茶」と思われるかもしれませんが、ゆっくり味わって飲んでいると呼吸が緩やかになっていき、だんだんと呼吸が深くなっていくことに気付きます。時間にして約15分程度ですが、実に幸せなひとときです。

さて、いつもそのようにゆったりとお茶を味わう時間がもてているのか?というと、そうでもありません。
そこには複数の偶然が重なり合うことが必要なようです。

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福岡県八女市の茶畑


幸せなひとときは偶然の重なりで…

 

私がゆったりと美味しいお茶を堪能できているのには、いくつかの偶然が重なり合った結果と言えるでしょう。

①いただき物の「八女茶」が美味であること。
今回いただいた八女茶は、江戸宝永元年に創業した老舗のものです。昔ながらの手法を受け継ぎ、伝統を守り続けているそうです。現在の当主はさまざまな観点から八女茶の魅力を発信していて、パッケージデザインなどにもこだわっているようです。

いただいたのは玉露と煎茶とほうじ茶でしたが、玉露の美味しさは群を抜いていました。深い味わいは、飲んだ量がたとえ少量であったとしても、十分な満足感を得られるでしょう。
お茶についていた説明書を読むと、八女は玉露の名産地で、全国でも高い評価を得ているとのこと。
これまで玉露は食事に合わないので遠慮していましたが、食事の添え物としてではなく、嗜好品の1つとして味わいたいと思いました。

②お茶の味を引き出す茶器があること。
私が使っているのは萬古焼(ばんこやき)の急須です。萬古焼は三重県四日市市の伝統的な焼き物です。
萬古焼の代表的な焼き物は急須や土鍋などの日常雑器で、耐熱性に優れているのが特徴です。萬古焼の急須は陶土に鉄分が多い紫泥を使用しているため緑茶との相性が良く、お茶の味がまろやかになります。

③お気に入りの湯飲みがあること。
上質なお茶と、その美味しさを引き出す急須が揃ったら、湯飲みは小さめな有田焼の器にしましょうか。有田焼特有の真っ白な磁器に、玉露の濃い緑色が映えて目にも嬉しい1杯になります。

④お茶を飲む人に時間と心の余裕があること。
日常の中で、ただお茶を飲むことに集中する時間はありますか?自分のために丁寧にお茶を淹れるのは、自分をもてなす=自分を大切にする、ということでもあります。
余裕がない時でも、ゆっくりお茶を淹れることで気分転換できるでしょう。

上記の中でも、特に大事なのは①と④です。これから年末に向けて忙しい日々を送る人も多いと思います。そのような時こそ、ゆっくりとお茶を淹れて幸せなひとときを作りたいものです。

(臨床心理士 調)

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