自分が『じぶん』に出会うために-福岡臨床心理オフィスの臨床心理士によるブログ-

こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
12月に入った途端、冬らしい寒さを感じる日が増えました。街にはクリスマスムードが漂い、当オフィスがある博多駅界隈もイルミネーションで彩られています。
年末に向けて慌ただしくなってくる時期ですが、体調管理には気をつけたいものです。

さて、今回のブログは「自分が『じぶん』に出会うために」と題してお届けします。

福岡の博多駅近くにある心理カウンセリング専門機関「福岡臨床心理オフィス」の臨床心理士によるブログです

自分が得意な事を知っていますか

私たちは毎日たくさんの情報の中から、目や耳を使って自分に有益なものを選択して取り入れています。自分で頭に入力するものを選び、記憶して脳に刻み付ける…その内容は各自がそれぞれのフィルターを通しているため、個人によって違います。
同様に、何かの技術を手で憶えたり、身体に憶えさせたりもしています。

そうした過程で、自分が「こんなことに向いているのだな」と気付く瞬間があるかもしれません。
例えば長い文章を聞いて覚えることが得意だったり、手先が器用だったり、目にしたものを写真のように記憶出来たり。
そのことに気付くのは、他人と自分を比較した時かもしれません。数人のグループで同じことを行っている時に「意外に私は出来ているな」と思ったことがある人もいるでしょう。

自分が得意な事の種類が、英語が上手だったり、数字に強かったりと学校で評価されやすいものであると、比較的気付きやすいように思えます。
しかしそれが気付きにくい種類のものであると「自分は何が得意なのか、何に向いているのか」とモヤモヤとした思いを抱えながら日々を過ごすこともあるでしょう。
そうした人生の中で「本当の自分にまだ出会えていない」という思いを抱く人がいるかもしれません。

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『じぶん』に出会えるきっかけ

「自分が『じぶん』に出会う」とは、好きな事に夢中になる、感動して心が震える、この人とは気が合う、自分が得意であることに気付く、そして嫌だと強く感じる事も含めて、「まさしくこれが『じぶん』だ」と思える瞬間です。
そうして出会った『じぶん』を知り、受け入れることで、生きやすい人生を選べるようになります。

20代の若者を見ていると、本当の自分に気付いていても、他人からの評価を気にして「自分をどう見せるか」を重視するあまりに「本当の『じぶん』」をしっかりと意識していないように見えます。

10~30代の人の中には、自分の得意な事・向いていることが分からない人も多いでしょう。どのようなきっかけで「本当の『じぶん』」に出会えるかは人それぞれですが、若い人の場合は信頼できる人や尊敬する人からの「あなたはこういうことが得意なのね」といった言葉や、「あなたの●●は良いね」といった評価で気付くかもしれません。
そうした人から言葉を掛けられることによって、自分自身も「そうなのか」と気付き、納得するでしょう。
そのような気付きを繰り返すことで、より深い『じぶん』に出会えるのだと思います。

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40代以上で『じぶん』に出会えていない人は…

しかし、40代以上で「本当の『じぶん』」が分からず、生きにくさを感じている人もいるのではないでしょうか。
会社や社会から求められたパフォーマンスをこなし、それなりに評価されていても、「本当の自分ではない」という想いを抱えたまま生きている人も少なくありません。

「本当の『じぶん』」と出会わなくても上手く生きて来られた人は、「人生はこんなもの」と半ば諦めていたり、生きにくさからストレスを溜めていることがあります。
生きにくさを感じるということは、今の人生が「本当の『じぶん』」にフィットしていない可能性もあります。
そうした人たちが生きやすくなるための選択肢の一つが、カウンセリングです。

(臨床心理士 調)

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