あなたの心の守り方(防衛)がうまく機能しますように-福岡臨床心理オフィスの臨床心理士によるブログ-

こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
2022年も残りわずかとなりました。年末に向けて忙しい日々を送っている方も多いのではないでしょうか。健康管理に気を付けて、良い新年を迎えましょう。

さて、今年もさまざまなテーマでお届けしてきた当ブログも、2022年最後の記事となります。今回は、心の守り方についてお届けしたいと思います。博多駅近くの心理カウンセリング専門機関「福岡臨床心理オフィス」の女性臨床心理士・女性カウンセラーが書くブログ写真

自分が変わる瞬間

カウンセリングの場でたくさんの人たちとお会いする中で、時々クライアントさんにググッと音がしそうなくらいの変化を感じる場面があります。言葉でそのイメージを探すとすれば脱皮、バージョンアップ、成長、またはフラスコの中の化学変化のようにも思います。

もちろんカウンセリングの土俵でなくても、それぞれの人の生きてきたプロセスの中に、「振り返ればあの時私は確かに変わった」と思う場面はあるでしょう。
その時、以前の守り方(防衛)が崩れて新しい守り方(防衛)を身につけたかもしれません。

すでに身につけている心の守り方(防衛)は、どのような形でしょうか。
それが新しくなった時、どのような感想を持ったでしょうか。

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心の守り方を身につけるとは?

例えば、受け身の自分から自発的な自分になったことの驚きや感動は記憶に残ります。
以前の心の守り方(防衛)は受け身であったため、人に攻撃されなかったかもしれません。
でも自発的な自分が心地よい体験であれば、その後も身につくことでしょう。

また、自分が悩み苦しんだことが小さな世界の取るに足らない出来事であると、のちに視野が広がり大きな世界を体験すると気がつくことがあります。
小さな世界の安定は脅かされるとしがみつきたくなりますが、実は大きな世界へ移るプロセスかもしれません。

人にどう思われるか想像して不安になって身動きがとりにくくなる自分よりも、相手が表現するものを受け取って、自分が表現するものを受け取ってもらうやり取りが気持ち良いと経験すれば、その方法は獲得されてその後も身につくことでしょう。
以前はいわゆる“良い人”でいることにこだわりがあったかもしれません。もちろん人を傷つけたり、傷つけられたりするのは避けたいものですから、言葉を選ぶ繊細さは持ち続けていたいものですが…。

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今、心の守り方(防衛)が上手くいっている人は、きっと努力の結果でしょう。
今、上手くいっていない人は…過去にはあなたの心の守り方(防衛)が上手くいっていたかもしれません。でも、いつか新しい心の守り方(防衛)を成功体験と一緒に身につける時が来ると想像してみましょう。
これは勇気がいることかもしれませんが、悪くない未来のはずです。

(臨床心理士 調)

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