体をゆるめれば、心もゆるむ

2020年も、2月に入りましたね。
1月は不安定なお天気が続きましたが、2月は気持ち良いお天気の日が増えると良いですね。

さて、今月は「体と心のゆるめ方」についてお話ししたいと思います。

 


■どうして私たちの体と心はこわばるの?

そもそも、私たちのこわばった体と心はどのように作られてきたのでしょう?

・誰かからの攻撃を感じた
・誰かの期待に沿うように背伸びをしていた
・“人よりも劣っている”と思って、自分を卑下していた
・大切な人に裏切られた気がして、怒りや憎しみを感じた
・自分が嫌で、孤独感を感じた

上記のようなことが、いつの間にか日常生活の中で起こっていたのかもしれません。
体がこわばると、“心の防御壁”も高く なります。

 

 


■どうやって、ゆるめましょうか?

「安全な場所」で「安心できる人の見守り」があれば、私たちはゆるむことができるようです。

また、たとえばヨガのように 実際に体を動かしてリラックスする方法 が古くからあります。
体のこわばった部分を物理的にほぐす・伸ばすことで、心をゆるめるというものです。

 

 

“おまじない言葉” を使ってゆるめていく方法もあります。
「ゆるゆるに力を抜きます」「体も心も、ふにゃふにゃです」「頑張りすぎたので、ゆるめます」など、声に出して言ってみましょう。

ペットやぬいぐるみなど、ふわふわしたものを撫でて「ふわふわで気持ちいい」と感じて、声に出して言っても良いですね。

 

 

また、大切な人や信頼できる人と ハグをして「よしよし、大丈夫」と言ってもらえるようにリクエスト する方法もあります。
もしハグすることに抵抗がある人は、握手でも良いと思います。

体をゆるめるコツは、ゆるめることを意識する ことです。
“ゆるめる体験” を繰り返すことで、ゆるんだ体や心の状態を覚えて、自分が「ゆるめたい」ときに自然にゆるめられるようになっていくことでしょう。

“ゆるゆる・ふわふわ”する機会が少ない現代ですが、心地よく毎日を過ごすためにも、上手にゆるめていきたいですね。

(臨床心理士 調)

 

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