人との関りが嬉しい

こんにちは。福岡の心理カウンセリング専門機関「福岡臨床心理オフィス」です。
新型コロナウイルスに関連した緊急事態宣言が解除され、街もにぎわいを取り戻しつつありますね。
まだ感染拡大への警戒が必要な日々が続きますが、少しでも早く日常生活を送れるようになることを願っています。


さて、今回のブログのテーマは「人との関りが嬉しい」です。

最近、無意識のうちに細い道で人とすれ違うことを避けたり、前後の距離を広く保って歩いていませんか。
新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、私たちの身体感覚がパーソナルスペースを含めて変わっていくのかもしれません。
パーソナルスペースとは、他人に近付かれると不快に感じる空間のことです。心理的な、自分の縄張りのようなものと言えるでしょう。
これまでよりも、パーソナルスペースが広がるかもしれません。

パーソナルスペースイメージ

■ありがたさを感じる瞬間

その一方で、他人から受けた 思いやりのある行動にありがたさを感じる機会が増えたかもしれません。
例えば、買い物をした際の店の方との言葉のやり取りや、家に荷物を届けてくれた配達員への感謝の気持ちなどです。感謝のイメージ

他人への警戒心と感謝の二つの気持ちが交錯しているとしたら、私たちは警戒心(悪い方の感情)の方を強く憶えているようです。
警戒心の記憶の方が強いのは、我々の祖先が生き残るために刻みつけてきた本能のようなものです。

いわゆる「3つのF」
●Fight(ファイト/戦う)
●Flight(フライト/逃げる)
●Freeze(フリーズ/固まる)
を記憶することで、危険から逃れてきたのでしょう。

ですので、意識して憶えておきたいのは「人との関りが嬉しかった」「ありがたいと思った」ことですね。

 

(臨床心理士 調)

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