こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
蒸し暑い日々が続き、本格的な夏の気配を感じる今日この頃。熱中症にはくれぐれもお気を付けください。
さて、今回は当オフィスで行っている「オンラインカウンセリング」についてです。
コロナ禍の影響で、さまざまな事が一気にオンライン化しました。授業やコンサート、会議、旅行などなど。
カウンセリングのオンライン化を実施して、最初の頃から変化してきたこともお伝えしたいと思います。
「初回カウンセリングは対面」にこだわる理由
コロナ禍によって人と会うことが制限され始めたのは、約2年前のことです。当オフィスでもオンラインカウンセリングが必要になり、「Microsoft Teams」を利用してのカウンセリングを2020年の夏から始めました。
オンラインでカウンセリングを行う際は、
- 初回カウンセリングを対面で行った方
- カウンセリング料金は銀行振込のみ
という条件を設けました。
なぜ「初回カウンセリングを対面で行った方」という条件があるでしょう?
それは、その方が本当にカウンセリングを必要としているのかを見極める必要があるからです。
以前、「カウンセリングの上手な受け方」というタイトルで綴ったブログ記事の中でも書きましたが、カウンセラーの役割は『自分なりに考えていても答えが出ないことに悩んでいる人が、自分自身で納得がいくように支援する』ことと、『
カウンセリングを希望される方の中には、ご自分の不満や怒りなどを、“カウンセリングという器をゴミ箱”
カウンセリングを必要とされている方の中には、緊急な対応が必要な方もいらっしゃいます。
プロカウンセラーの責任として、その時がカウンセリングに向いているかを判断したり、カウンセラーの存在がクライアントさんの成長や変化を手助けできるかを見極める必要があります。
このような理由で、最初のカウンセリングは対面して行うことをお願いしています。
カウンセリング料金の振込が便利になりました
実際にオンラインカウンセリングを経験した方の感想としては
- オフィスへ行けるのならば、対面のカウンセリングの方が良い
- 遠方なのでオンラインは助かる
- 約束に遅れそうなので、オンラインに切り替えられて良かった
などの声が寄せられました。
これまで対面でカウンセリングを行っていたクライアントさんの中には、この春から東京や大阪、仙台など福岡県外へ移動された方がいらっしゃいます。
オンラインカウンセリングを導入していない頃は、移動した時点でカウンセリングが終了することがありましたが、現在は移動先からオンラインカウンセリングを受けていただいています。
また、今回オンラインカウンセリング用に新しくPayPay銀行の口座を用意しました。PayPay銀行へは、コンビニ(セブンイレブン、ローソンなど)に設置されているATMからお手頃な手数料で振り込みできます。
これまでよりも手数料が安くなり、利便性も良くなりました。
福岡は心理カウンセリングの激戦地!?
さて、オンラインカウンセリングの今後についてですが、初回からオンラインカウンセリングを受けたいという方向けに、工夫をして対応できるように準備を行っています。
最初にお伝えしたように、クライアントさんとカウンセラーの関係性をオンラインで構築するために必要な事や、条件を考えています。
初回からのオンラインカウンセリングがスタートした際には、こちらのブログでもお知らせ致します。
ところで、当オフィスがある福岡市は、臨床心理士によるカウンセリングルーム、心療内科、精神科クリニックの激戦地です。福岡県内には4つの大学附属病院が存在し、それぞれに精神科があり九大病院には心療内科もあります。また、大学の心理学科も多く、日本でも類を見ない“心理学の街”なのです。
しかし、他の地域にお住いの方はなかなか相性が良いカウンセラーに出会えない、と悩んでいらっしゃるかもしれません。
オンラインカウンセリングは、お住まいの地域に良いカウンセリングルームが無い方にとっては利用価値が高いかもしれないと思います。
対面でもオンラインでも、良いカウンセラーに出会ってほしいと願っています。
(臨床心理士 調)