自分の成長とともに見える景色が変わる?-福岡臨床心理オフィスの臨床心理士によるブログ-

こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
2024年も3月に入りました。本格的な春の訪れはもう少し先のようですが、街を歩けばショーウインドウには鮮やかな色の洋服や小物が飾られ、すっかり春景色です。

さて、毎回“こころ”を軸に様々なテーマでお届けしている当ブログ。
今回は、春らしく“成長”を話題にお届けしたいと思います。

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赤ちゃんから思春期、大人になってからの成長の違い

人が生きていく道程で変化していくことは、とても自然な動きであると思います。
例えば「脳」に注目してみると、0歳から1歳への成長、さらに1歳から5歳の乳幼児期にかけては目を見張る変化があります。

次に大きな変化が訪れるのは、10代の思春期です。心と身体に目まぐるしい動きがある時期で、濃度が濃い時間と呼べるでしょう。

思春期を経て大人になってから変わるのは、仕事を始めるタイミングかもしれません。
それは思春期のように見た目での大きな変化を伴うものではありませんが、社会に出ることで精神的に鍛えられるでしょう。

経験値がぐっと広がり、目に見えない“こころの世界”に色々な種類の刺激が入り込むことで思考が深まり、感情も豊かになります。
同時に客観視する努力を重ね、人としての成熟が始まるのでしょう。

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大人になってからの成長とは?

何人かの人に聞いてみると、その人にとって「ググっと音がするような成長」は、ある程度の忍耐や努力の継続が必要であった時期に訪れる様子です。

それは、例えば
・学校時代のクラブ活動
・資格を取るためのスパルタ的勉強
・実習を必要とする仕事では、ぎっしりと詰まった実習スケジュール
など…。

そういった経験によって何かをつかみ、一つずつ乗り越えていくことで「自分が変わった」「自分は鍛えられた」という自負感を持つ様子です。

そのような成長による変化を遂げた人は、目の輝きが変わるように思います。
同時に、その後の顔つきや仕草、振る舞いなどにも変化が表れるでしょう。

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成長とともに変わっていくもの

一方で、自分自身の努力や忍耐だけでは解決できそうにない問題に直面し、感情の取り扱いに困る出来事も訪れます。

それは例えば、
・子どもの頃から付き合いがある仲間とのうまくいかなさ
・思春期以降の恋愛のあり様
・親子の間の愛情の渡し方
・夫婦の間の愛情の育み方
などかもしれません。

こういった問題は、自分一人の努力で解決できるものではありません。
相手との縁や運などがついて回るものである以上、良いこと、悪いこと全てを含めて一つずつ取り組むしかなさそうです。

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自分が成長するにつれて、様々なものに対する目線や感覚が変わることも少なくありません。
たとえば、学生時代に受けていた講義では後方の席で友人とおしゃべりをしていた方が、社会人になってから研修で真ん前の席に座るようにしたら、内容がぐんぐんと頭に入ってきたとの話を聴きました。まさに、景色が変わる瞬間です。

そうすると、それまで楽しめていたコミュニティーとの付き合い方に疑問を感じたり、負担に思うことがあるかもしれません。
しかし、そういった感情を持つことは、悪いことではありません。
新しく見えた景色はあなたの努力の賜物であり、自分が成長している証なのです。

自分にとって居心地が良い場所を見つけることが、生きやすさにつながるのだと思います。

人間関係が思うようにいかないことで、人はエネルギーを消費します。
そこは先人の知恵も参考にしつつ、人や自分への理解が深まるとさらに成長していくに違いありません。
そうした自分の成長を自覚できた人は、「他人も(良い意味で)変化していくかも」と信じられるのではないでしょうか。

(臨床心理士 調)

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