就労支援施設に「自律訓練法」を教えに行きました-福岡臨床心理オフィスの臨床心理士によるブログ-

こんにちは。福岡臨床心理オフィスです。
7月を目前にして、本格的な夏の日差しを感じる日が増えました。
今年も猛暑日が続きそうです。熱中症や、冷房が効きすぎた部屋と屋外との気温差による体調不良には気を付けたいものです。

さて、臨床心理士ならではの視点で様々なテーマを軸にお届けしている当ブログですが、今回はオフィス外で行った「集団自律訓練法」の講習についてお伝えしたいと思います。

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休職している人等の職場復帰をサポート

福岡臨床心理オフィスは博多駅筑紫口の近く位置していますが、同じく博多駅の近くにある就労移行支援事業所へ見学に行く機会がありました。
就労支援事業所では、時間割に沿った多彩な講座や取り組みを通して、休職中の人のスムーズな職場復帰をサポートしています。
私が見学したのは、リ・ワークプログラムの中にあるオフィスワークシミュレーションの時間で、会社を想定した実践的な訓練が行われていました。

訓練では、4人程度ずつに分けられたグループが数個あり、それぞれのグループが営業課や企画広報課、総務課などを担当し、テーマに沿って話し合いや資料の準備などを進めていました。
参加している利用者さんの取り組みを見て感心し、「臨床心理士として何かできることはないだろうか」と考え、思いついたのが「集団自律訓練法」です。

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久しぶりに集団自律訓練法の講習をして感じたこと

「自律訓練法」とは、ドイツのシュルツ博士によって創始された、不安・緊張の緩和や自律神経系のバランスを回復させるリラクゼーション技法です。
マインドフルネス状態を作る方法としても、自律訓練法はお勧めできます。

1回の訓練は数分間と短時間ですが、ある程度の期間、繰り返し練習することで自分自身の身体感覚の気付きが促されるので、「緊張して強張っている方の自分」「緩んでラクにしている方の自分」の区別がつきやすくなり、オンとオフの程良いバランス感覚を身につけるのに役立ちます。
利用者さんは、多分これから上司との面談や人事担当者との面接が控えているはずです。集団自律訓練法の体験は、きっとその役に立つと思いました。

ちなみに、福岡では九州大学病院心療内科で患者さんに対して長年行われているほか、天神にある済生会福岡総合病院でもとり入れられています。

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私はかなり久しぶりに集団自律訓練法の講習をしましたが、当日は20人程度の利用者さんに関われて嬉しい気持ちになりました。
オフィスでは1対1で教えることはありますが、コロナ禍がようやく落ち着いてきた今だからこそ集団にお会いできましたし、当日はマスクを外して大きな声を出すことも出来ました。

自律訓練法については、本やネットでも紹介されています。しかし、生で人が実際に教えることで、その空気感を伝えられて安堵しました。
今後も、このような機会があれば嬉しく思います。

(臨床心理士 調)

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